「1on1の時間、話すことがなくて気まずい…」
「結局、雑談だけして終わってしまう…」
そんな悩み、実は管理職側も部下側も抱えているものです。
私自身、会社員として20年以上働き、今では部下を持つ立場ですが、最初は**“何を話せばいいかわからない”側**でした。
そこで今回は、実際の1on1で活用してきた「沈黙しないためのネタ帳」を公開します。
社会人はもちろん、就活生の面談や面接対策としても使える内容です。
まずは「天気」よりも“生活リズム”に目を向ける
天気ネタやニュースは無難ですが、意外と話が広がりにくいもの。
私がよく使うのは、こんな導入です。
- 「最近、睡眠ちゃんととれてる?」
- 「在宅の日はどうやって1日を過ごしてる?」
- 「ランチって外派?自炊派?」
ちょっとした日常の習慣やリズムの話題から入ると、相手もリラックスしやすいです。
“過去・現在・未来”のフレームで考える
話題に困ったときは、次の3つで構成すると自然と会話が広がります。
- 過去:最近楽しかったこと/苦労したこと
- 現在:仕事のやりがい/悩み
- 未来:今後チャレンジしたいこと/キャリアの方向性
就活生との面談でも、このフレームで話すと無理に「強み」や「志望動機」を聞き出さずに済むのがポイントです。
「最近どう?」より「この前の件どうなった?」が効果的
“最近どう?”は答えづらいですが、具体的な続き話だと、自然と会話が生まれます。
- 「前回話してたプロジェクト、進みました?」
- 「あのプレゼンの反響どうだった?」
メモを1つ残しておくだけで、次回の1on1がぐっとラクになるテクニックです。
雑談力アップ!すぐ使える「ネタ帳」一覧
1on1で実際によく使った、会話の糸口ネタです。
分類 | 話題例 |
---|---|
プライベート | 最近読んだ本・観た映画/休みの日の過ごし方/家事・料理の工夫 |
仕事・キャリア | 最近うまくいった仕事/逆にうまくいかなかったこと/他部署の気になる話題 |
働き方 | 在宅と出社、どちらが合うか/集中できる時間帯/ストレス発散法 |
ニュース・話題 | 新サービス・アプリの話/業界トレンド/ChatGPT使ってる? など |
すべて、「話題を掘り下げやすい」ものばかりです。
沈黙=悪ではない。大切なのは“間”の活かし方
意外かもしれませんが、沈黙は必ずしも悪ではありません。
- 相手が考えている時間かもしれない
- 共に沈黙できる関係性は信頼の証でもある
無理に埋めようとせず、相手の表情や間を読み取る余裕も、経験とともに身についていきます。
まとめ
1on1で大切なのは、正解のある話題を探すことではなく、自然な対話の流れをつくること。
- 日常のことから入る
- 過去・現在・未来で深掘る
- 前回からのつながりを持つ
- “ネタ帳”を用意しておく
これだけで、沈黙の気まずさがぐっと減り、お互いにとって有意義な時間になります。
社会人として、また将来上司や部下になる就活生にとっても、“話しやすさ”は信頼関係の土台になります。